糖尿病専門医による治療
糖尿病専門医による治療
外来完結型の糖尿病診療
数年前までは、糖尿病診療には入院が当たり前でした。糖尿病とは何か?どんな病気か?放置するとどうなるか?糖尿病についての知識の向上や、合併症のチェック、規則正しい生活と、その方にあった食事療法や運動療法を提供し、体験して頂き、合併症の発症予防や治療に取り組むきっかけにするための入院は、糖尿病教育入院と呼ばれ、2週間コースや、1週間コース、週末だけの数日間入院コースなどが存在し、以前より入院を選択する患者さんの数は減ったものの、実は現在も多くの病院で行われています。しかしながら、現代の多忙な患者さん側のニーズとはマッチしていないのではないでしょうか?
糖尿病は入院ではなく、通院で、自宅で、自身で、治療する病気です。HbA1cが15%あって入院を勧められたけど、入院する時間のない方、仕事や介護、子育てなどで入院が不可能な方、当院のめざす糖尿病診療は、外来完結型です。通院加療を希望される方は、当院へご相談下さい。入院加療と同じ診療レベルを維持するため、眼科専門医へのご紹介や、膵・肝の画像診断など、積極的に他院と連携を行っています。他科疾患や手術などで当院では十分な診療が出来ない場合は、主要な医療機関にご紹介いたします。

東京慈恵会医科大学 糖尿病・代謝・内分泌内科に在職中は、都内大学病院に限らず、関東一円から新潟県や福島県など様々な病院や診療所で勤務し、糖尿病診療に従事してきました。開業医を引き継いだ現在も、静岡県の病院に出かけます。その間に、小児の1型糖尿病患者さんを始め、失明や下肢切断などの重篤な合併症を持つ患者さん、超高齢者の糖尿病患者さん、妊娠糖尿病の患者さん、また外国人の糖尿病患者さんの診療も行ってきました。糖尿病の治療で重要な点は、個人個人の病態を正しく見極めて、理解することです。しかし病態は時々刻々と変化していきますので、内服薬やインスリン注射を含む治療の定期的な見直しが必要です。慢性疾患であり、治療が長期にわたる例も多いため、間違った解釈で漫然と続けてしまうと、後々取り返しのつかない事態になることもあり得ます。すい臓は一人一つしかありません。大切に使いましょう。
糖尿病を改善するための4つの生活スタイル
2024年の世界糖尿病デー(毎年11月14日)で糖尿病人口が世界第3位の米国からこんな提案がありました。糖尿病治療の一助になれば幸いです。
①糖質の多い甘い食べ物や飲み物を避ける
血糖値を管理するうえで、手っ取り早いのは、食事で菓子パンやスナック菓子、ポテチなど、ジャンクフードやジュース、コーラなど糖質が多く含まれる甘い食べ物や飲み物を減らすこと。
②食後に運動を行う
運動を続けて筋肉が増えると、インスリンの効き目が良くなり、血糖値が下がりやすい体に変わってくる。特に食後にウォーキングなどの運動を習慣とすることで食後血糖値の改善が期待できる。
③食事では体に悪い飽和脂肪酸や加工食品を減らす
飽和脂肪酸とは、肉の脂身や鶏皮、ベーコン、ソーセージ、バター、生クリーム、ラードなどの動物性脂肪に多く含まれます。加工食品とは糖分、塩分、脂肪を多く含む加工済みの食品で添加物が付与され常温でも保存することができ日持ちする食品、具体的にはポテチに菓子パン、カップ麺などを食べ過ぎないこと。
④夜遅くに食べない、食事はなるべく早い時間帯にする
食事のタイミングは、体の概日リズム(エネルギー代謝やホルモン分泌に関与する体内時計)にも影響するため、夜遅くに高カロリーの食事は避ける。
要は意識高い系の食事と生活のお勧めなのですが、これをずっと続けるのはかなり大変です。糖尿病治療はとにかく長期戦なのです。無理をしても長続きしません。できる範囲内でぼちぼちやっていきましょう。

