肥満について

肥満とは

慎重に比較して体重が重い「太っている」状態のこと。BMI(ボディマスインデックス)が25以上の場合に「肥満」と判定されます。またBMIが35以上になると「高度肥満」と判定されます。

肥満症とは?

肥満(BMI≧25)で、なおかつ以下の肥満による「11の健康障害(合併症)」が1つ以上あるか、健康障害を起こしやすい「内蔵脂肪型肥満」である場合は「肥満症」と診断され、医学的な減量治療が必要な状態です。BMIが35以上の場合は、「高度肥満症」となります。

11の健康障害(合併症)
1.2型糖尿病
2.脂質異常症
3.高血圧
4.高尿酸血症・痛風
5.心筋梗塞・狭心症
6.脳梗塞
7.脂肪肝
8.月経異常・不妊
9.睡眠時無呼吸症候群
10.運動器疾患:膝・股関節・背骨・手指の変形性関節症
11.肥満関連腎臓病

肥満症の検査

肥満の多くは過食と運動不足による単純性肥満ですが、中にはホルモン異常や薬の副作用、遺伝的な影響による二次性肥満が存在するため、診察や血液検査などで確認を行います。場合により、CTや睡眠の検査を行うこともあります。

肥満症の治療

肥満症の治療の基本は、なんといっても減量です。内臓脂肪を減らすことで、肥満に合併する疾患の予防・改善が目的です。

減量のための治療の基本は、食事・運動・行動療法などのライフスタイル改善療法です。薬物治療や外科手術を行う際にもライフスタイル改善は必須です。食事・運動療法は継続することが重要ですが、非常に難しいことです。生活の中で無理なく自然に取り入れるかを工夫することで、食事療法と運動療法の効果が高まります。具体的には、肥満につながる行動(糖質の過剰摂取、深夜のドカ食い)を見つけて改善し、食事の量の改善はもちろん、タンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養をしっかり摂る食事の質や、食べる時間の改善も重要で、膝や腰などの関節に問題がなければ、座りすぎを減らしたり、日常の家事などでエネルギー消費を増やすことが継続のコツです。

肥満症の薬物療法は、ライフスタイルの改善を行っても効果が不十分な場合に、医師の判断で検討されます。食欲抑制薬であるマジンドールは、対象はBMI 35以上の高度肥満症に限定され、かつ最長で3か月間しか使用できず、副作用が強いことから注意が必要です。セマグルチドやチルゼパチドは、糖尿病合併例でよく用います。また、脂肪の吸収を抑制する薬や、脂肪減少を図る薬、空腹感を抑える薬などの研究・開発が進んでおり期待されています。

高度肥満症(BMI 35以上)で内科治療では改善が見られず、一定の条件を満たす場合に限り、胃の一部を切除する外科手術が検討されます。それにより長期的に減量を維持でき、肥満に関連する各種健康障害に改善効果が高いことが証明されています。

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